我々(BOLSTER株式会社)は、皆さんへ親孝行のきっかけと、親孝行を手軽に行うための仕組みを提供しています。今回は、オーストラリア在住 50代女性から、「海外で起業、認知症になった父と話したかったこと。」が届きましたので是非ご覧ください。

「結婚するなら親子の縁を切る。」とまで言い出した父。

オーストラリア

昔から父は仕事一筋で、私は子供のころに父と話した記憶がほとんどありません。父は会社を経営していて忙しいのに加えて、子供や家庭は母親が責任を持つべきだという考えで、その当時の昭和の父親の一つの典型だったのかもしれません。

私は20代のころワーキングホリデーでオーストラリアに行き、後にオーストラリア人の男性と知り合い、結婚と現地の永住を決意しました。

すると、普段あまり話すこともなかった父が大反対して「結婚するなら親子の縁を切る。」とまで言い出したのです。私は正直「こんな時だけなぜ父親づらをするのか?」と思いましたが、時間をかけて父を説得して、ようやく結婚を認めてもらいました。

 

父と絶縁状態に。

さみしいコーヒー

しかし、それから10年ほど経ち、私とオーストラリア人の夫は離婚することになりました。二人の間に子供はいませんでした。

両親に報告すると、母は悲しみ、父は激怒しました。父からの反対を押し切って結婚して、挙句の果てに離婚という結末なので、父からすれば裏切られたという気持ちだったのでしょう。私は父からあまりにもつらい言葉を投げかけられて、大変なショックを受けました。離婚しただけでもつらいのに、傷口に塩を塗られたように思いました。

そんなことがあり、私と父の距離はますます遠くなり、ほとんど絶縁状態になりました。

その後は日本に帰国することはなくなり、こちらから実家に電話を入れこることも滅多になくなりました。

 

父との関係の風向きが変わったある日。

道しるべ

それから数年経ち40代になった私は、会社の仕事を辞めて起業することにしました。オーストラリアで自分の店を持つことにしたのです。それに先立ち、両親に報告を兼ねて久しぶりに帰国しました。これからやろうとしていることを父に話すと、聞いてはくれましたが、特にコメントはありませんでした。

それからビジネスが始動して、私の目まぐるしい日々が始まりました。最初は不安定でしたが、どうにかビジネスは軌道に乗り始め、生活も安定してきました。

ある時、私は久しぶりに実家に電話をしました。いつもは母が出るのですが、その時は珍しく父が電話を取りました。私は戸惑い何を話そうかと迷ったのですが、とりあえずビジネスの近況などを話しました。すると父はだんだん話に乗ってきて、自分が会社を作った時のことなどを話し始めました。気がつくと私達は、かなり長い時間話し続けていました。

私はそれまで約50年間、父とこんなに長い時間話したことがありませんでした。また父の仕事の話もそれまで全く聞いたことがありませんでした。

これでやっと、とっつきにくい父との接点が見つかったと思いました。ビジネスの先輩として話せば、いつまでも話が尽きないのです。そして話の中から、私が知らなかった父の経営者としての側面が見えました。父も私が思いがけずビジネスを始めるようになり、やっと話が通じるようになったと思ったのかもしれません。

 

叶わない想い。

ガラスの涙

しかし、それから程なくして、母から電話が来ました。父が脳梗塞で倒れたというのです。

幸い父は回復して命に別状はなかったのですが、悪かった腰をさらに痛めて、退院してからは寝たきりに近い生活を送るようになりました。そして実家に電話をしても、父が出ることはなくなりました。

その後、父は認知症がすすんで、次に私が帰国した時にはもうほとんど話すことができなくなっていました。こちらが話すこともあまり理解できません。せっかく、父と話したいことがたくさんできたのに、それはかなわないことになりました。

 

これからの私がやりたいこと。

手と青空

それから母も病気がちになり、私はビジネスをたたんで、日本にしばらく帰国することになりました。これからの私の仕事は母を支えること、そして父の介護です。今となってはこんな形でしか親孝行はできません。

父ともっと話したいことがあった、もっとしてあげたいことがあった、そして離れて暮らしていて心を通じ合わせる機会が少なすぎた...と、後悔することはたくさんあります。

しかし、最後の最後にやっと父との接点を見つけて、父の不器用な愛情を見出すことができたのは幸いでした。私の結婚に反対したのも、離婚して激怒したのも、父なりの私への愛情からだったと今はわかります。

そういうことが分かった今、わだかまりなく父の介護ができると思います。

このサービスは、海外在住など、あまり親と会えない人にはうってつけのサービスだと思います。パソコンやスマホが使えない高齢の親にも孝行ができそうです。

 

<オーストラリア在住 50代女性 ペンネーム:さや>

 

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